📘 CashNavi 使い方ガイド

資金繰りシミュレーションの操作方法を解説します

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CashNaviとは

CashNaviは、会社の資金の流れを可視化し、今と未来を予測するためのツールです。

1円単位まで正確に記録する経理ソフトとは異なり、素早く状況を把握し、経営判断を下すことに特化しています。ある程度の誤差は許容し、スピード重視で「この先、資金は大丈夫か?」を直感的に確認できます。

主な特徴

  • 12ヶ月先までの資金予測 — グラフと表で一目瞭然
  • 多様な入出金パターン — 案件ベース、定期売上、固定費、突発支出をまとめて管理
  • 2重のボーダーライン — 安全ラインとレッドラインで危険を事前に察知
  • 日次レベルの詳細 — 月中の資金ショートも見逃さない
  • 7日間の支払予定通知 — 直近の支払いをダッシュボードで警告

初期設定

アカウント登録後、まず以下を設定してください。

基本設定を入力

「⚙️ 設定」タブを開き、開始月期首残高(通帳の残高)を入力します。

安全ラインを設定

安全ラインは「これを下回ったら注意」の金額です。月商の2〜3ヶ月分が目安です。

レッドラインを設定

レッドラインは「これを下回ったら危険」の金額です。月の固定費1〜2ヶ月分が目安です。

固定支出を登録

毎月かかる家賃、人件費、リース料などを「💴 固定支出」に登録します。

案件や売上を登録

進行中の案件や定期的な売上を登録すれば、ダッシュボードに予測が反映されます。

すべてを一度に入力する必要はありません。大きな金額から順に入れていくだけで、十分な精度の予測ができます。

📊 ダッシュボード

CashNaviの中心画面です。資金の現状と未来が一目でわかります。

サマリーカード(上部)

項目説明
今月末 予測残高今月末時点の予測口座残高
12ヶ月後 予測残高1年後の予測口座残高
危険月数(ショート)安全ラインを下回る月の数
安全ライン設定した安全ライン金額

警告エリア

条件に該当する場合、以下の警告が表示されます。

  • 🔔 7日間の支払予定 — 直近7日以内に予定している支払い
  • ⚠️ 安全ライン割れ — 月末残高が安全ラインを下回る月
  • 🚨 レッドライン割れ — 月中の残高がレッドラインを下回る月

12ヶ月キャッシュフロー予測

グラフと表で12ヶ月の資金推移を表示します。

  • グラフのオレンジ破線が安全ライン
  • グラフの赤い破線がレッドライン
  • 表の黄色セルは手入力で補正可能
  • 各月の「📅 日次詳細」をクリックすると日ごとの明細を確認できます

📦 案件管理

プロジェクトや受注案件ごとに、関連する入金・出金をまとめて管理します。CashNaviの中核機能です。

案件の登録

「+ 新規案件」ボタンから案件を作成します。

項目説明
案件コード自動採番されます(例: DC-001)
案件名プロジェクト名や顧客名
ステータス進行中 / 完了

案件内の入出金

案件の中に、入金(着手金、中間金、残金など)と出金(外注費、仕入れなど)を自由に追加できます。

  • 入金:受注額を分割して登録(着手金50%、納品時50%など)
  • 出金:外注費、材料費、交通費など案件に紐づく支出
  • 各項目に予定日とステータス(予定 / 確定 / 完了)を設定
案件の「完了」は、案件内のすべての入出金が「完了」になってから設定できます。未完了の取引がある場合は先に処理してください。

案件のアーカイブ

完了した案件は自動的にアーカイブされ、通常の一覧には表示されません。「完了済みを表示」トグルで確認できます。

💰 その他入金

案件に紐付けない売上や入金を管理します。

こんな入金に使います

  • 毎月の保守契約・顧問料などの定期売上
  • スポット売上(一回限りの入金)
  • 補助金・助成金の入金
  • その他、案件管理に含めない収入全般

定期売上と単発売上

登録時に「毎月」を選択すると定期売上として毎月自動計上されます。単発の場合は発生月のみ計上されます。

「実績」列に実際の入金額を入力すると、予測との差異がダッシュボードに反映されます。

📈 変動売上予測

ほぼ毎月発生するが金額が変動する売上を、予測値としてシミュレーションに組み込む機能です。

こんな売上に使います

  • 月によって金額が変わる継続的な売上(制作案件の波、季節変動など)
  • 予算として見込んでいるが確定していない売上
  • 案件管理には入れにくい、細かい売上の合算見込み

使い方の流れ

予測値を入力

カテゴリごとに月別の予測金額を入力します。この時点ではあくまで「見込み」としてシミュレーションに反映されます。

直近の数字を確定させる

月が近づき実際の金額が見えてきたら、予測値を実績に書き換えて確定します。

精度が自然に上がる

確定した月の数字がシミュレーションに反映され、以降の予測もより正確になります。

最初は大まかな数字で構いません。「月平均これくらい」の感覚で入力し、毎月の振り返り時に実績に近づけていくのがおすすめです。
予測値を高めに設定しすぎると、実際の残高が予測より低くなり、危険な状態を見逃す原因になります。迷ったら控えめな数字を入れましょう。

💴 固定支出

毎月決まって発生する支出を登録します。

登録する支出の例

カテゴリ
人件費給与、社会保険料
家賃事務所賃料、駐車場
リースコピー機、車両リース
通信費電話、インターネット
サブスククラウドサービス、ソフトウェア
保険火災保険、賠償責任保険

融資の返済

固定支出の登録時に「融資項目として扱う」にチェックを入れると、事業収支の利益計算から除外され、融資一覧タブにも表示されます。

固定支出は予測の精度に大きく影響します。漏れなく登録することをおすすめします。

💥 不定期支出

突発的・不定期に発生する支出を管理します。

こんな支出に使います

  • 設備投資(PC購入、オフィス改装など)
  • 税金(消費税中間納付、法人税など)
  • 修繕費(突発的な故障対応)
  • イベント費用(展示会出展、広告キャンペーンなど)
  • その他、毎月は発生しない一時的な支出

登録項目

項目説明
日付支払予定日
内容支出の説明
金額支払金額
支払先取引先名
ステータス予定 / 完了
大きな支出が予定されている場合は、早めに登録しておくとダッシュボードの予測に反映され、資金ショートを事前に察知できます。

🏦 融資一覧

借入金の状況を一覧で把握できます。

表示内容

  • 融資残高の合計
  • 各融資の借入先、月額返済額、残高
  • 長期借入返済の一覧(固定支出で「融資項目」に設定したもの)
  • 案件管理内の支出に登録された短期借入の返済
長期の融資返済は「固定支出」タブで「融資項目として扱う」にチェックを入れて登録します。案件に紐づく短期借入の返済は「案件管理」の支出として登録してください。どちらもこの融資一覧に反映されます。

📝 月次補正

各月の予測を実績に合わせて微調整する機能です。

使い方

各月に対して、以下を入力できます:

  • 調整増(補正+) — 予測より多かった入金や、予定外の収入
  • 調整減(補正ー) — 予測より多かった支出や、予定外の出費
  • メモ — 補正の理由を記録
月が過ぎたら、実績との差異を補正することで、以降の月の予測精度が上がります。毎月初に前月の振り返りをする習慣がおすすめです。

📅 日次キャッシュフロー詳細

ダッシュボードの各月にある「📅 日次詳細」をクリックすると表示されます。

確認できる情報

  • 月初残高 / 月間入金合計 / 月間支出合計 / 月末残高(予測)
  • 月中最低残高と、その日付
  • 日ごとの入出金明細と残高推移

残高の判定マーク

マーク意味
安全ライン以上 — 問題なし
⚠️安全ライン未満 — 要注意
🚨レッドライン未満 — 危険
月末残高が安全でも、月中に一時的にレッドラインを割ることがあります。大きな支払いが月初に集中し、入金が月末に多い場合などに注意してください。

🔔 警告システム

CashNaviは2重のボーダーラインで資金危機を事前に警告します。

安全ライン(⚠️ イエローゾーン)

月末残高が安全ラインを下回る月があると警告が出ます。「そろそろ注意が必要」のサインです。

  • 目安:月商の2〜3ヶ月分
  • 例)月商500万の場合 → 安全ライン 1,000万〜1,500万

レッドライン(🚨 レッドゾーン)

月中の瞬間残高がレッドラインを下回る月があると警告が出ます。「すぐに手を打つ必要あり」のサインです。

  • 目安:月の固定費1〜2ヶ月分
  • 例)固定費月200万の場合 → レッドライン 200万〜400万

7日間の支払予定

今日から7日以内に予定されている支払いを、ダッシュボード上部に一覧表示します。支払い漏れの防止に役立ちます。

📝 メモ機能

シミュレーションの前提条件や変更点を自由に記録できます。

  • 「なぜこの数字にしたか」の根拠メモ
  • 「来月○○が決まったら更新する」などのリマインダー
  • 入力内容はサーバーに自動保存されます

🖨️ PDF出力

現在表示しているページをPDFとして印刷・保存できます。

  • ナビゲーションバーの「🖨️ PDF出力」ボタンをクリック
  • ブラウザの印刷画面が開きます
  • 「PDFに保存」を選択すればファイルとして保存可能
  • ダッシュボード、日次詳細など、各画面で利用できます
銀行への融資相談や、経営会議の資料として活用できます。

⚙️ 設定

シミュレーションの基本パラメータを設定します。

項目説明
開始月シミュレーションの起点となる月
期首残高開始月時点の口座残高(実際の通帳残高)
安全ライン月末残高がこれを下回ると警告(⚠️)
レッドライン月中残高がこれを下回ると危険警告(🚨)
融資残高借入金の期首残高合計
開始月や期首残高を変更すると、すべての予測が再計算されます。

💎 活用のコツ

週1回、5分の振り返り

毎週月曜日にダッシュボードを開き、入金・支出の状況を確認する習慣をつけましょう。変化があればすぐに数字を更新します。

大きな数字から入力する

CashNaviは経理ソフトではありません。数千円の経費を細かく入れるより、数十万〜数百万単位の入出金を正確に押さえることが重要です。

「最悪のシナリオ」を試す

「もしこの案件が失注したら?」「入金が2ヶ月遅れたら?」——月次補正で仮の数字を入れてシミュレーションしてみましょう。レッドラインが表示されたら、事前に対策を打てます。

不定期支出・その他入金で日次残高を調整する

日次キャッシュフローを見て「実際とずれている」と感じたら、不定期支出やその他入金に調整項目を追加するのが手軽です。例えば、想定外の入金があった場合は「その他入金」にスポットで登録、予定外の出費は「不定期支出」に登録すれば、日次レベルの残高推移がリアルタイムの口座状況に近づきます。

安全ライン・レッドラインは定期的に見直す

事業の成長に伴い、必要な資金量も変わります。半年に1回程度、ラインの金額を見直しましょう。

❓ よくある質問

Q. 経理ソフトとの違いは?

経理ソフトは過去の取引を1円単位で正確に記録するものです。CashNaviは「今と未来の資金の流れ」を予測し、経営判断をサポートすることに特化しています。併用をおすすめします。

Q. データはどこに保存されますか?

サーバー上のデータベースに暗号化して保存されます。他のユーザーからは一切見えません。

Q. 金額は正確に入力する必要がありますか?

おおよその金額で構いません。大きな取引の金額を押さえておくことが重要です。細かい端数よりも、全体の傾向を把握することが目的です。

Q. 複数の口座を管理できますか?

現在は1アカウント1シミュレーションです。複数口座をお持ちの場合は、合算した残高を期首残高に設定してください。

Q. スマートフォンで使えますか?

はい、ブラウザで動作しますのでスマートフォンでもアクセスできます。ただし、一覧表の確認やデータ入力はPCの方が快適です。

Q. パスワードを忘れました

ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」からリセットできます。登録メールアドレスにリセットリンクが届きます。